骨折当日 それは突然やってきた…

Vanille2011-09-20


あ〜〜っ、久々にやってしまいました。
左足の腓骨骨折です。
昔から左足ばかり怪我することが多く、小学校6年生の時の骨折を始まりに捻挫を3〜4回ほどしていて、ちょっと癖になってしまっていたのかもしれない。

この日は台風が接近中の連休明け火曜日。小雨が降っていたが、いつも自転車で駅まで行く私は「まあ大丈夫だろう。雨がひどくなったら駐輪場に置いてくればいいや。」と、自転車に乗っていつも通りに家を出た。
靴はぺたんこの黒のバレエシューズ(ユニクロ)を履いていたのだが、いつもはシューズインソックスのところを、膝下のストッキングしたらなんだか緩い…「歩いている時にぬげそうかも。」と他の靴も考えたが、「ま、いっか。」とそのまま出かけてしまった。

今考えるとそれが不幸の始まりだったのだ。

駐輪場は駅と直結した地下にあって、入り口は自転車を押して歩けるように緩やかなスロープと階段になっている。雨で入り口付近は滑りやすくなっていたが、いつものように階段を一段飛ばしで下り始めた。半分くらい降りたところで靴がぬげそうになり、「あっ!」と思った途端、足首を捻り、そのまま自転車もろとも転倒。
「いってぇ〜〜。」としばしうずくまる。すぐに立ち上がろうとすれど、痛くて起きられない。「や、やばい…」と焦りまくり、何とか自転車を起こし、それにつかまって自分も立った。
幸か不幸かその間誰も人は来ず、かなり足は痛かったけどとにかく駐輪場の自分の置き場まで歩いてみる。
しかし、このまま会社に行ける自信は全くない。しばらく考えてみたがやっぱり無理だと判断して、とりあえず家まで戻ることにした。すんごくゆっくりなら何とか歩けそうだったので、痛みをだましながら超ゆっくりと階段を上がった。またしても人は誰もいない。
何とか上までたどり着き、自転車に乗って右足だけでペダルをこぎ、よれよれ状態で家まで帰る。

アパートの2階まで頑張って上がり、部屋に入る。「さて、どうしたもんか?」とあれこれ考えるが、この次点ではまさか骨折しているとは思っていなかった。というか思いたかった。
8時を過ぎるのを待って、会社に電話する。「駐輪場の階段で転んで歩けないので、今日は休ませてください。」と伝え、さらに9時少し前に派遣会社にも連絡を入れた。「折れてないとは思うんですけどね〜。」といいつつ、どんどん腫れてくる足を見て、イヤな予感が広がってくる。
会社に連絡した後、実家に連絡する。2日後に両親と一緒に一泊二日の温泉旅行に行く予定だったのだ。これは当然キャンセルしたが、親は「あんたが行かれないなら、誰か行ける人探してみるわ。」と、私の怪我より自分のことの方が優先の親なのであった。

病院に行かなきゃなーと、ネットで近所の整形外科を探す。後々通いやすいように、いちばん近い所に行くことにする。とにかく殆ど歩けない状態なので、医者までどうやって行こうか、タクシー呼ぼうか、と色々考えたが、結局自転車で行くことにした。
痛む足をだましだまし、スニーカーを履き、階段を下り、自転車にまたがり、また右足だけ走法で整形外科に到着。待合室にはおばちゃん達の姿しかなく、「大丈夫だろうか?」と不安になるが、名前を呼ばれるまで待つ。しばらくすると、先生らしき人がなぜか外から入ってきた。「ん?なんだ?」と思ったが、名前を呼ばれたので診察室に入る。私の腫れた足首を少し押してみて、痛みがあると言ったら「これはまずいな…」とつぶやかれた。それってもしかして・・?
すぐにレントゲン撮影し、あっさり「折れてますね。」と言われた。あ〜〜、やっぱりそうかー。膝下の骨の細い方(腓骨という部分らしい)に斜めに黒い線が入っている。ショック大きすぎ。
その後すぐにギプスを巻かれ、スキー靴を履いたようなゾウ足の完成。普通は指は出す物だと思っていたけど、指まですっぽりくるまれてしまった。これはありなのか?
ギプスを装着したからと言って、痛みが取れるでも歩けるでもないわけで、松葉杖につかまってよろけながら歩く。来たときに履いてきたスニーカーは当然入らない為、変なサンダルを買い、それにスーパーのポリ袋をかぶせて、さらに滑り止めの包帯を巻かれた。
待合室に戻ると、骨折患者が珍しいらしいおばちゃん達が「あら〜、骨折しちゃったのぉ?大丈夫?」と話しかけてきた。「ちょっと階段で転んじゃいまして。」と適当に返す。会計の内訳を見たら、軽く1万円を超えていた。医療費って高いのね。
薬は整形外科を出て反対側にある薬局なのだが、そこまで歩くのも一苦労である。借りた松葉杖は1本だけで(何で1本なの?)、動揺していたせいか、まあこれでもいけるかなと甘く考えてしまった。普通そういうのは医者が指示を出すもんじゃないんだろうか?やっぱりあの医者は怪しいかも・・・
乗ってきた自転車にまた乗ろうと思ったのだが(←無謀です、はい。)ギプスの足では危ないし、松葉杖を持ってはとても乗れないので、あきらめて徒歩5分の距離なのにタクシーを使ってしまった。

それにしても大変なことになったものだ。今後の生活を考えると不安でいっぱいになってしまう。一人暮らしだし、近くに家族はいないし。
週末に姉夫婦が来てくれることになった。買い物、その他をお願いすることにしよう。

夜は何もする気になれず(何せ移動するのも一苦労なのですよ。)、早めに寝てしまった。足を心臓より上にした方がいいと言われていたのでそうしようとしたが、ちょっと足の向きを変えると痛いし、楽ではなく、何だかあんまりよく寝られなかった。