4回転論争

Vanille2010-02-20

男子フィギュア、高橋大輔選手が銅メダルです!おめでとう!よかったね〜。4回転ジャンプは失敗したものの、それ以外のジャンプは全て決めたし、最後のストレートラインステップは圧巻でした。2位のプルシェンコとは10点近くの差があったけど、世界で3位だもん、やっぱ凄いよ。

それにしても今回の男子フィギュア、プルシェンコが復帰したことで「4回転を飛べない奴は勝てない。」という風潮がありましたが、結局金メダルに輝いたのは4回転ジャンプなしのライザチェック。確かに全体を通してジャンプ、ステップ、スピン、表現力などがバランスよく、質も良かったのだろうけど、なんかこうちょっと金メダルを取る為のアメリカ的策略を感じてしまうのは私だけだろうか?
ライザチェックの演技は、長い手足を存分に生かした力強さが印象に残ったな。衣装が真っ黒なんで、手の動きが目立って見えました。まあちょっと“バイキンマン”かナイトメアーの「ジャック」のように見えなくもないですが。フィギュアの衣装って結構突っ込みどころが多くて楽しいな。たまに何を意図したのかよくわからない、とんでも衣装も登場したりするが、今回はわりとみんな無難にまとめていたようです。
プルシェンコは最終滑走で、たっぷり時間をとってからの演技スタート。「8年間ジャンプを失敗したことがない」というのも驚きですが、多少軸がブレようがバランスを崩そうが、しっかり着氷してしまうところは「さすがプルシェンコ」としか言いようがありません。4回転もきっちり決めたしね〜。でも全体的にはちょっとつなぎ部分とかステップとかで粗さが目立っていたかも。たぶん彼は「自分こそが金メダル」と確信していたのだろうな。試合後の会見では不満を隠そうともしてなかったし。採点方式が変わってみんな「どうすれば点が取れるのか?」というのを考えて構成を決めてくるのだろうけど、競技という視点で見るとすれば、やっぱり大技を取り入れて欲しいなあと思ってしまう。優雅さと表現力というのもフィギュアの魅力ではあるけど、それだけだとアイスショーになっちゃうからなあ。今回は結果が出せなかったフランスのジュベールは、「4回転は絶対飛ぶ」というの信念の持ち主でしたね。4回転論争については今後もしばらく続きそうです。
それから忘れちゃいけないまさかのアクシデント、そう織田選手の「靴紐切れ事件」。前半で4回転ジャンプは回避したものの、大きなミスもなかっただけに残念だけど、まあ次があるさ、泣かないでね殿。道具のお手入れもしっかり気をつけましょう。

あとは小塚選手、初めてのオリンピックにしては上出来だったと思います。トリノの時の高橋選手なんてがっちがちだったもんなあ。それだけ日本の男子フィギュア層が厚くなってきているということだと思うので、今後ますます期待したいところです。

その他の外国人選手では、ジョニー・ウィアーが良かったな。この人は技がどうこういうより、とにかく個性的でキャラ立ちした感じですね。見た目が中性的なのでどうも新宿2丁目系のヒトに見えるのですが、実際はどうなんでしょう?日本でも女性に人気がありますね。私は今シーズンのエキシビジョン用のプログラムが結構好きです。フェイスペイントをしたジョニー君が、レディガガの「ポーカーフェイス」で色っぽく踊っています。

次はいよいよ女子フィギュア。真央ちゃん、ミキティー、鈴木さん、みんな頑張れー!