古都鎌倉

Vanille2009-08-12

台風9号が去っていき、湿った空気と乾いた空気が入れ替わった今日、前々から行きたいと思っていた鎌倉に行ってきた。
今年の風水によると、鎌倉の鶴岡八幡宮はパワースポットの1つになっているので、友人と「行きたいね〜。」と話していたのだ。本当なら気候的に5月頃の方がよかったのだろうが、なんだかんだと忙しく夏真っ盛りの8月にずれ込んでしまった。
暑いだろうとは予想していたが、やっぱり夏の日差しは強烈で、荷物になるのがイヤで日傘を持って行かなかった(つうか、その前にガイドブックだのデジカメだの、車中で読む本だの、既にバッグは結構重かった)私は、容赦なく差してくる日差しに負けて、小町通りで安い日傘を買ってしまう。
来る前は、行きたいお店とか、お寺とかを抜かりなくチェックしていたつもりなのに、いざ夏の太陽が照りつける道を歩いていたら、ものの5分で「もうどーでもいいや・・」という気分になってきた。(根性なさすぎ。)ちょっとお店をのぞきつつ、とりあえずは第一目的地の鶴岡八幡宮に無事到着する。
日向はさすがに暑いのだが、木陰に入ると結構涼しい。特に本宮前は階段を上りきった高い場所にある為、とても心地よい風が通り抜けていった。鎌倉というのは山と海が両方あるせいか、なんだか空気も浄化されていて、都会に比べると何というか“抜けの良さ”のようなものを感じますね。お参りを済ませておみくじをひいてみたら「吉」と出た。
すなほなる 道を守らば 天つ神
人のこゝろに さこそ よゐらめ
と書いてあった。ふむふむ。素直な心を大切に、精進することにいたしましょう。
さて、目的を達成した後は腹ごしらえである。友人と「何をたべようかね〜。」と話しながら歩きつつ「やっぱ、しらすでしょ。」ということになり、しらす丼のお店でランチをすることにした。鎌倉(正確に言うと腰越)はしらすの水揚げで有名であるから、そういうお店はたくさんある。小町通りにあるお店から適当に選んだところに入る。
しらすかき揚げというのにも少し心惹かれたが、ここはやはり正統派の「しらす丼」にする。
ごはんの上にたっぷり載った釜揚げしらす生しらす大根おろし和え、茶碗蒸し、お吸い物、香の物がセットで1380円である。釜揚げしらすはふわふわで、ほんのり甘みも感じられとても美味しい。生しらすはつるつるとした食感がよく、これも美味。生しらすなんて東京じゃめったに食べられないもんね。油を使った料理はいっさいないが、ごはんも結構量があって満腹・満足なランチだった。
さて、お腹がふくれたところで、次にどこに行こう?ということになったが、既に暑さで半分くらいは「どーでもいいや」モードになっていたので、駅から割と近い場所にある「本覚寺」に行ってみる。七福神の夷尊神が祀られた小さいお寺で、百日紅の花が綺麗に咲いていた。
お寺の境内で一休みしつつ、次はどこに行きましょう。まだ日は結構高い。そして暑い・・・。結局鎌倉駅から江ノ電に乗って江ノ島まで行くことにした。車窓からは湘南の海が見えるし、海で泳ぐほどではないが、これで夏気分を味わおうではないですか、という魂胆である。江ノ電の乗り場に行くと、同じ鎌倉とはいえ一気にリゾートムードが感じられる。昔は夏と言えば海で泳がないと気が済まない私であったが、さすがにこの歳になると積極的に海で泳ぎたいとは思わないな。海外、もしくは沖縄のビーチリゾートでのんびり・・というのであれば大歓迎ですけど。
そうこうしている間に江ノ島に到着する。駅前のなんとも言えないレトロというか、ゆるい空気が流れる道を歩く。ハワイアンなお店とか、中途半端なアジアンのお店とか、いったい何年前からここにあるのかわからないような、ビーサンとか浮き輪とかを売っているお店などがある。でも一方では突如高層マンションが現れたりして、南仏の高級リゾートには遠く及ばないが、湘南は都会から近いお手頃リゾートなんだなあという気がする。
通り沿いにあったフローズンヨーグルトのお店に入って一休みする。いかにも女の子が好きそうなお店である。しかもどっちかというとナチュラル系女子よりギャル系に受けそうな感じか?「Razzle Berry」というお店で、渋谷とここ江ノ島に店舗がある店らしい。でもフローズンヨーグルトは甘さが控えめで美味しかったっす。

今回は江ノ島本島には上陸しなかったが、独特なレトロさが漂う江ノ島はたまに来ると結構楽しい場所なので、海水浴客がいなくなったらまた来てみたいなあと思った。それにしても今回つくずく感じたことは「真夏に街歩きをしちゃいかん!」ということでしょうか?炎天下の下長時間歩くのはもう無理だなと少し切なく感じてしまいました。