まるびぃ、有料エリア

さておなかがいっぱいになったところで、本日のメイン観光である「金沢21世紀美術館」へ。
昨日は無料エリアを一通り観たので、今日は有料エリアをじっくり鑑賞することにする。美術館の収蔵作品を紹介する「コレクション展」とその他の企画展を全て見れる共通観覧券を買い、いざ展示室へ。
今日は日曜日なので館内はけっこう人が多く、しばらく並んで待たないと中に入れないところもある。
コレクション展では特別展示として、森村泰昌「卓上のバルコネグロ+五つの水の塔」というのをやっていた。森村氏といえば自分自身が絵の中に入り込んでしまったり、女優に扮したりする“セルフ・ポートレート”作品が有名だが、ここで観た作品はそれとはずいぶんイメージが違う、全てモノクロ写真とオブジェで構成された世界だった。展示室の床には白と黒の市松模様のシートが張られている。
「この人ってこういう作品も作っていたのね。」と思い、少し意外だったが、ひたすらモノトーンな世界はどこか静寂かつ不思議な雰囲気を醸し出しており、なかなか印象的であった。

特別展の方は「荒野のグラフィズム:粟津潔展」と「美の求道者 安宅英一の眼 安宅コレクション」というのをやっていた。
前者は主にグラフィック作品というか、ポスターや本の装丁、なんだかヘンテコな映像作品、まじめなんだかふざけてんだかわからないようなエロい漫画みたいなものなどが、かなりのボリュームで展示されていた。鮮やかな色使いの作品が多くて、ちょっと目がチカチカした。
後者の「美の求道者 安宅英一の眼 安宅コレクション」は、主に中国と韓国の陶磁器の展示で、こちらは粟津潔展とうって変わった渋さで、観ている人達も圧倒的に年配の人が多い。
私は正直陶磁器のことはよくわからないので、「国宝」とか「重文」とか書いてあるのを見て「ほぉ〜〜」と感心するのみであった。
全部の展示を一通り見たら、やっぱりかなり疲れた。館内にあるカフェレストランでお茶でも飲もうかと思ったが、いっぱい人が並んでいたのであきらめて、アートライブラリーで雑誌をパラパラ見ながらちょっと休憩。
美術館には無料ゾーンに座れる場所がたくさんあるのが嬉しい。近くにこんな場所があったらきっとしょっちゅう足を運んでしまうだろうなあ。
夕食の時間にはまだ少し早かったが、最後にミュージアムショップを少し見て“まるびぃ”を後にした。