へルタースケルター

Vanille2012-08-04

この土日くらいから少しは涼しくなるみたいなことを言っていたのに、どっこいやっぱり暑い。
連日ロンドンオリンピックで盛り上がっているが、競泳のメドレーリレーとバドミントンは良かったなあ。チームワークの良さが結果となって現れていて、素晴らしかったです。

さて、映画「へルタースケルター」を観てきました。
沢尻エリカのファンではないけど、蜷川実花の写真は結構好きなので、どんな映像作品なのだろう?と興味津々でした。(さくらんはテレビで観ています)
原作の方は読んでいないのだが、原作に対して思い入れの強い人にとって映画の方は「う〜む…。」という意見が多かったようだが、私は結構気に入りました。
ナチュラル系・癒し系・草食系などというキーワードと対極の、極彩色・ゴージャス・おらおら女子系とでもいいましょうか、最近のオリンピック観戦ですっぴん選手ばかり見ていた自分としては、それはそれは刺激的な世界でした。
主人公を演じた沢尻エリカが凄いです!何だかんだ言ってもさすがに彼女はキレイでしたね。「完璧な容姿を持つ、全身整形スター」という殆どアンドロイドのような役なので、そこで説得力がないと映画として成り立ちません。あの身体を作り上げるには、相当本人の努力があったものと思われます。
前髪パッツンで盛りまくったアイメイクのルックスと、りりこになりきった演技は圧倒的でした。今このりりこ役を演れるのはこの人しかいない!と思わせるほど。
ストーリー的には、一般ピープルの自分の生活とは相当かけ離れていて共感とかは全然できませんし、ラストの方がちょっとグダグダしましたが、映像的には蜷川ワールド全開で、どぎつい赤を基調としたどこか退廃的な世界が印象に残りました。
基本的には女子受けする映画なんだろうなあ。でも、好き・嫌いがはっきり分かれそうな気がします。
りりこみたいに、異常なまでに“美しさ”を追求するということは、自分にはできそうもないけど、いつか顔やスタイルが崩れて、忘れられていくと知っていながら生きていく、彼女はやはり相当タフな女なのだと思う。
韓国みたいに「見た目至上主義」で整形はもはや当たり前になっているというのもどうかと思うが、もうちょっと私も女子力上げないとなあと、ちょっぴり反省した次第でした。